資産を守るための方法はいくつもありますが、初心者がまず押さえておきたい6つのポイントをお話していきたいと思います。
1. ダイバーシフィケーション(分散投資):全ての資産を一つの投資に依存させないように、複数の異なる投資先に分散させることが重要です。株式、債券、不動産、商品など、異なるクラスの資産に投資することでリスクを分散できます。
2. リスク管理:リスクを評価し、適切に管理することが重要です。これには、保険の活用や損失を最小限に抑えるための対策の検討が含まれます。ただしそのリスクがどれぐらいの確率で起きるのか?という事も考えた上で備える事は大事。
例えば日本人は60歳までに病気などで亡くなるリスクが交通事故などの要因を合わせても4%だと言われています。その4%のリスクの為に毎月、高額な保険料を支払うのか?掛け捨て保険でもいいのでは?など、正しいリスク管理が必要な場面は沢山あります。
3. 緊急時の準備:突発的な出来事に備えて、緊急時の資金やリソースを確保しておくことが重要です。これには、緊急時の貯蓄や適切な保険の取得が含まれます。
4. 専門家の助言を求める:資産管理や投資に関する専門家の助言を受けることは、資産を守る上で役立ちます。信頼できるファイナンシャルプランナーや投資顧問に相談し、適切な戦略を構築しましょう。ただし同じファイナンシャルプランナーの資格を持っていたとしても、意見は様々です。そのまま鵜呑みにするのではなく、あくまで自分の考え方や価値観、大事にしているものを尊重してくれた上で、意見を下さるようなアドバイザーを見つける事が大切です。
5. 法的な保護:適切な法的な措置を講じることで、資産を保護することができます。これには、適切な法的文書(遺言書、信託、契約など)の作成や法的アドバイスの取得が含まれます。司法書士はじめ士業の方のお力を借りるのは心理的なハードルがある方が多いですが、決してそんなことはありません。無料相談会なども地方自治体で用意している事もあるので、気軽に相談してみましょう。
6. 常に情報を更新する:経済状況や投資環境は常に変化するため、資産を守るためには常に情報を更新し、適切に行動することが重要です。例えば円高の時と円安の時とは大きく環境が違う為、適切な行動そのものが違ってきます。長期分散積み立て投資は、それらを加味した上でのリスクヘッジなので長い目で見ると大きな行動の変化はないかもしれませんが、短期的な投資などの場合は特に、今世の中はどのように動いているのか?情報をしっかりとキャッチしておくことはとても大事になってきます。
これらのポイントは、資産を守るための基本的な手段だといえます。それぞれの状況や目標に応じて、さらに詳細な戦略や手法が必要になる場合もありますが、一番大事なことは自分事で捉えるという事かもしれません。