年間数百億円が詐欺に騙され、資産を失っている日本人は世界的に見ても非常に「詐欺に遭う」国民だと言えます。
それは先進国なのにも関わらず、金融教育が遅れ、金融リテラシーが低い事が原因です。せっかく努力を重ねて築き上げた試算も、守る力が弱ければあっという間に消えてなくなります。
無くなる要因として大きいのは5つ。
1.投資詐欺(※1ポンジスキームなど)や振り込め詐欺などに被害に遭って失う。
2.銀行や証券会社、保険会社などに、運用や運用手数料のよく見えない商品を勧められるがままに買う。
3.度を越えた浪費
4.災害や盗難やお金の貸し借り
5.インフレリスク
6.そもそも金融リテラシーのない人に相談する
投資詐欺から資産を守るだけではなく、税引き後に貯めて運用した資産からも税金がとられる日本に住む以上、税の仕組みなどはきちんと把握し対策を取っておく必要があります。
例えば相続税などは、どなたかが亡くなり悲しみに暮れている時にドーンと課される税金ですが、事前に対策しておく事で守れる場合も多々あるからです。
その他、インフレによって資産が目減りしたり、パスワード盗難によって盗まれてしまったりと守るスキルが必要な場面は沢山あります。
金融機関が勧めてくれた商品でも、決して安心はできません。合法ぼったくりともいえる投資商品は、金融リテラシーの低い日本だからこそ横行しています。金融機関はあなたの資産を守りたい訳ではなく、そこから発生する高い手数料を得る事が目的だからです。
とにかく最新の情報に耳を傾けておく事と、物事を多角的に見ながら自分自身でしっかりと調べ判断する力が守るスキルには必要です。
資産を守るためにやった不動産投資が結果的に思うような価値にならなかった、借り手がいなかった、ランニングコストや固定資産税で苦しむ・・・のような話をよく聞くのも、不動産会社の甘い話だけを信じ、自らが物件についてしっかりと調べないままに投資してしまった事が原因である事がほとんどです。
経済的自由を掴むためには、貯めた資産を失わない守るスキルが必要です。
※1ポンジスキームとは古典的な詐欺の形態であり、新たな参加者からの資金を使って過去の参加者に高い利益を支払うことで成り立っています。これは、元本保証された高い利回りを約束して投資家を引き付け、実際には新たな投資家からの資金で利益を支払っているため、持続可能なものではありません。
ポンジスキームは通常、一貫して利益を生み出すことができず、新たな参加者が入ってこなくなった時点で崩壊します。このとき、最初の投資家や運営者が大きな損失を被ることになります。