現在の自分の年齢によって、学ぶべきことは違います。
ここでは年代によって何を学んでおくべきかというテーマで解説をしていきたいと思います。
●10代・20代
2022年4月からの成年年齢引下げにより、18歳から、クレジットカードを作るなど金融に関する様々な契約を自ら行えるようになり、金融経済教育の重要性はますます高まっています。
お金の勉強を開始するのに、年齢の制限はありません。むしろ若い時からお金の勉強に取り組み、マネーリテラシーを高めておくことで、ビジネスや日々の生活に必要な知識を早くから習得できるでしょう。
また、2022年4月からの高校学習指導要領改訂では、金融経済教育の内容が拡充されました。
高校で始まった金融教育が一体どんな内容なのか?金融庁のページにはその内容が公表されていますので、親御さんも教材を確認してみると良いと思います。
https://www.fsa.go.jp/news/r3/sonota/20220317/20220317.html
お金の扱い方、リテラシーなど、基本的な部分をしっかりと身に着けておく事は、この時期とても大切です。中でもお金を稼ぐ事、使う事だけに意識が行きがちな10代・20代は、「社会保険」や「公的年金」「税金」など、日々の生活の中であまり見えていないお金の知識習得は必要かと思います。
こうしたお金の勉強を通じて、社会全体に自分たちが守られている事や、自分たちの頑張りが社会を守っているという意識も芽生えるのかもしれませんね。
●30代・40代
30代・40代は、将来に向けて資産を形成していきたい時期。そのため、「保険」や「金融資産運用」について学び、保険加入や資産運用を検討していくのも良いでしょう。またこの時期は、結婚・出産など家族構成やライフステージの変化が激しい時期。家族構成やライフステージの変化を伴うごとに、ライフプラン設計や資金計画を見直してみるのもおすすめです。
●50代〜
50代以降は、老後に関するお金の知識を学びましょう。特に「資産運用」や「年金」など、大半の人が関わる知識から重点的に学ぶと良いでしょう。他にも「相続」や「医療・介護」に関するお金についても勉強しておくことで、後悔のないお金の運用・使い方を実現できる確率が上がるからです。
またお金の知識習得だけではなく、老後を安心して迎えられるよう、老後の資金計画についても考えておくようにしましょう。
「お金について勉強した方がいいとはわかっているけれど、中々その意味が見いだせない…」「どんないいことがあるの?」と考えている人もまだまだ多いです。しかし年代別に学んでおきたいお金の勉強の項目をお伝えしたのは、明確なメリットがあるからです。
マネーリテラシーを高める事は、将来への漠然とした不安が解消される事に繋がり、不必要な出費を削減でき貯金につながり資産を構築できたり、お金が絡むトラブルに騙されにくくなる事に繋がっていくからです。
●70代以降
日本では近年、高齢者を狙っての詐欺が横行しています。
口座に入っているお金だけではなく、住んでいる家など様々な金融商品を巡って色んなアプローチをしてきます。
「今、どんな詐欺が世の中で起きているのか?」と言う時事問題について情報を収集し正しく学ぶことがこの年代には必要になります。
その場に出会った時にはどのような対応をするか?未然に防げる対策はないか?などをご家族と共に考えておく必要があります。
その為にも普段からニュースや新聞等で世の中の動きを引き続き「学び」、自分に置き換えて考えてみるという事を習慣化しておくのが良いでしょう。
お金は自分の人生を豊かにするための道具にすぎません。知らないという事で翻弄されることのない様、しっかりと自分自身が舵を取る為の知識は身に着けていきたいものです。