いくつになっても親は子を心配するもん

既存のお客様からご紹介頂いた70代の現役バリバリの女性経営者Aさんとお会いした時のお話。

Aさんは親から農園を引き継ぎ、2代目として旦那様と長男、次男の息子夫婦と家族経営。

ご自身の代で、農園を大きく広げ、しっかりと収益を上げてきたという自負もあるけれど、今の自分達の年齢を考えると色々と心配事があるとの事で、今回お会いさせて頂きました。

一緒に頑張ってくれている息子たち・・・次男さんは元々ご自身で美容院を経営していたけれど、地元に戻り家業を手伝ってくれるしっかり者なので、あまり心配はないのだけれど。

長男さんは次男さんとは真逆の性格でおとなしく、心臓に持病もあるので、経営者としても母としても心配であり、悩みの種だという。

長男夫婦はアラフィフ、13歳の可愛い孫もいる。

親である自分達が居なくなっても、ちゃんと生きていけるようにしたいのがAさんの悩みであり、想いなのです。

そして悩むだけでなく、色々と行動はおこしておられる。

長男家族と住む為に二世帯住宅をAさんの資産で建てる予定だったり、個人年金をかけてあげたり、生前贈与として10年前から年間最大額を渡したり。

考えうることは既にやっているけれど、一向に不安が消えない。これが正解なのか?他にいい情報はないだろうか?

自分達の資産を増やすより、息子達に残すために保険や銀行等、いろんな金融商品を紹介してもらうものの、どれもこれもピントこず。

自分たちの不安が解消できるような良い商品がない、それなら事業を大きくした方が・・・大きくしたらしたで、自分たちが居なくなったらやって行けるのか?と言う心配が出てきて、堂々巡りになってしまう状態。

事業継承も難しい問題だし、大切な息子たちの将来も心配・・・お金さえ残せばいいとか、事業を残せばいいという問題じゃないですからね。

ご相談者の「本当のニーズ」はどこになるのか?しっかりと状況やご本人の想いに耳を傾け、傾け、聞いて、聞いて・・・

第一種金融取引業(銀行や証券会社、保険会社など)の金融商品がイマイチ自分が求めるものではない!という事もあり、今回は第二種金融取引業者が組成した金融商品の情報をご提案してみました。

私は金融商品自体もさることながら、その商品にどんな想いが込められ、誰のために作られているのか?またその会社の理念や目的など、その背景がしっかりしたものしか自信をもってご紹介は出来ません。

大手だから良い、コマーシャルで見たことがあるから安心・・・なんて日本人は思いますが、海外の金融業界からは全く持って考えられない事なのだそう。

俳優さん達に膨大なCM料を払うぐらいなら、運用に回せとお客様に叱られるからだそう。

そう考えると、日本は金融に関しての常識がちょっと異常なのかもしれませんね。

と、話はずれましたが・・・今回は運用自体がしっかりとお客様自身が目でみて確かめられる商品をご提案したところ、金融商品だけでなく、そこに込められた想いと、自分たちの出資した資本がどう使われ、どういう結果になるのかが明確に見える事が非常に気に入って頂け、商談へ進むことになりました。

第一種金融取引業の商品しかご存じなかったAさんでしたが、非常にご満足いただけたようで嬉しかったです。

私たちの仕事は経済を良くするだけではなく、人それぞれの想いに深く寄り添ってお役に立てて、喜んでもらえるビジネスだと改めて確信した商談になりました。

こうやって1人でも多くの方々にお役に立つべく、様々な金融商品を常に勉強しつつ、ニーズにあった情報を届けられる自分でいる事は大事。

今回は事業に込められた想い、そして愛する息子さん達への想いが伝わるような、そんな提案が出来て良かったなと思いました。

田中 正之
田中 正之TANAKA MASAYUKI
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