子どもにおこづかいをあげるとき、こんな疑問を持ったことはありませんか。
現金の方がいいのか。それとも電子マネーの方がいいのか。今の時代、どちらが正しいのだろうと悩む親御さんも多いのではないでしょうか。
最近は、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードや電子マネーなど、現金を使わない場面がどんどん増えています。子どもにおこづかいを渡すときも、「現金か電子マネーか」で迷う家庭が増えているようです。
今回は、それぞれのメリットとデメリットを考えながら、子どものおこづかいについて一緒に考えてみたいと思います。
おこづかいはまだ現金が主流
いくつかの教育調査を見ると、小学生のおこづかいはまだ現金が主流です。
金融広報中央委員会の調査などを参考にすると、小学生のおこづかいの多くは現金で渡されているという結果が出ています。また、教育メディアの保護者アンケートでも、約7〜8割が現金、1〜2割が電子マネーやプリペイドカードという傾向が見られます。
やはり多くの家庭では、まずは現金でお金の感覚を学ばせたいと考えているようです。
現金のおこづかいのメリット
まずは、現金の良いところを見てみましょう。
一つ目は、お金が減る感覚が分かることです。100円玉を使う。500円玉がなくなる。財布の中身が減ることで、「お金を使った」という実感が生まれます。これは子どもにとって、とても大切な経験です。
二つ目は、計算する習慣がつくことです。あといくら残っているのか。この買い物をすると残りはいくらになるのか。現金の場合、自然とこうした計算をするようになります。これはお金の管理の基本になります。
三つ目は、使いすぎに気づきやすいことです。財布の中身は目で見えるため、「もうこれしか残っていない」ということがすぐに分かります。使いすぎたことにも気づきやすいのです。
電子マネーのおこづかいのメリット
一方で、電子マネーにも便利な点があります。まず、支払いがとても簡単です。カードやスマートフォンをかざすだけで支払いができるため、子どもでも使いやすいという特徴があります。
次に、小銭を持ち歩かなくてよいという点があります。財布が軽くなり、小銭を落としてしまう心配もありません。
さらに、電子マネーの種類によっては利用履歴を確認することができます。いつ、どこで、いくら使ったのかが分かるため、親が見守る上でも役立つことがあります。
電子マネーの注意点
ただし、電子マネーには注意点もあります。それは、お金を使っている実感が弱くなることです。
現金の場合は、財布からお金を出す、硬貨が減る、財布が軽くなるといった変化があります。しかし電子マネーは、カードをかざすだけで支払いが終わります。
そのため、子どもにとっては「魔法のカード」のように感じてしまうことがあります。
カードは使いすぎやすいという研究も
海外の研究では、カード払いは現金より使いすぎやすいと言われています。
理由はシンプルです。
現金は、支払うときに「お金を出す」という感覚があります。一方でカードは、支払いの感覚が弱くなります。大人でもそうなのですから、子どもにとってはなおさら実感が薄くなりやすいのです。
結論は「併用」がおすすめ
では、現金と電子マネーのどちらが良いのでしょうか。実は、両方を使うのが理想だと言われています。
例えば、小学校低学年のうちは現金中心。小学校高学年になったら、現金と電子マネーを併用。中学生になったら電子マネーの使い方も学んでいく。このように、年齢に合わせて少しずつ広げていく方法が自然です。
一番大切なのは親子の会話
現金か電子マネーかということ以上に大切なことがあります。それは、親子でお金の話をすることです。あといくら残っているのか。今月いくら使ったのか。それは本当に必要な買い物なのか。
こうした会話を重ねることで、子どもは少しずつお金の感覚を身につけていきます。
最後に
これからの時代、キャッシュレスはさらに広がっていきます。子どもたちは、現金より先に電子マネーに慣れる世代になるかもしれません。
だからこそ、現金の感覚と電子マネーの便利さの両方を知っておくことが大切です。
おこづかいは、ただお金を渡すものではありません。お金の使い方を学ぶための大切な練習の場でもあります。
ぜひ一度、「おこづかいは現金がいいのか、電子マネーがいいのか」を、お子さんと一緒に話し合ってみてください。その会話が、将来のお金の力につながっていくはずです。
