お金の基礎教養

髙田 菜名絵NANAE TAKATA

はじめまして。 お金の教養広場で、講師としてコラムを担当することになりました。

普段は、個人向けにお金の管理や将来設計を、一緒に考える仕事をしています。

でも、最初から「お金のことが得意」「将来の設計が完璧」だったわけじゃありません。

少し前までの私は、看護師として働きながら、父の介護のことがあり、独身という立場で 「将来のお金、どうしよう」というぼんやりした不安をずっと抱えていました。

不安はある。 でも、毎日の仕事の責任は増えていくし、家のこともあるし、人との関わりも広がっていく。

正直、お金のことをちゃんと考えたい気持ちはあったけど、 考える余裕がないし、ぶっちゃけ少し面倒くさい。

だから、後回しにしていました。

いま振り返ると、当時の私は、

ぼんやりした不安
面倒くささ
ちゃんとやらなきゃという完璧主義
実際にやることが多すぎる現実

この全部がごちゃごちゃに絡まって、 頭の中がまったく整理できていない状態でした。

「何を勉強したらいいの?」 「誰に相談しに行けばいいの?」それすら、正直わからなかった。

今ならわかるけど、私は一人で抱え込んで、頑張ろうとしすぎるタイプでした。

わかっていない状態で相談するのが、恥ずかしかった

そんなときに、今の仕事でもやっているのと同じように、 お金の管理を一緒に考えてくれる人に出会いました。

ただ、最初はすごく抵抗がありました。

「こんなにわかってない状態で相談していいのかな」 「ちゃんと整理できてから行くべきじゃない?」

正直、こっぱずかしかったです。

でも、その人は 「じゃあ、あなたの中にある“ぼんやりした不安”って、具体的に何だと思う?」 と、そこを一番大事にしてくれました。

知識よりも、数字よりも、 私の内面をちゃんと見ようとしてくれた。

対話することで、不安の正体が見えた

驚いたのはここからです。

私はずっと 「勉強して整理できたら、不安は消えるんじゃないか」 と思っていました。

でも実際は、 誰かと対話することで初めて、 ・自分は何が不安だったのか ・何が解決したら安心できるのか が見えてきたんです。

一人で考えていたときの“解決までの道筋”と、 実際に相談して進んだプロセスは、まったく違いました。

あのとき、恥ずかしかったけど相談できたことは、 今でも本当に大きな転機だったと思っています。

お金の管理と、医療の現場で感じていたこと

私は以前、看護師として医療の現場にいました。

病気の中には、

今すぐ悪くなるわけじゃない
じわじわ進行する

そんなものがたくさんあります。

最初は目に見える不具合がないから、 どうしても後回しにされがちです。

これって、お金の管理も同じだと思っています。

今すぐ困らない。 生活は回っている。 忙しい。

だから放置してしまう。

でも、気づかないうちに 選択肢が少しずつ減っていく。

私は医療の現場でも、お金の世界でも、 その共通点を強く感じています。

一人じゃできなかったから、今の私がいる

私は30代前半まで、 「一人でなんとかしよう」と何度も抗ってきました。

でも、はっきり実感したことがあります。

一人じゃ、できないこともある。

だからこそ、

・人に頼ること
・誰かと一緒に考えること
・対話の中で気づいていくこと

これは、弱さじゃなくて 前に進むための、ちゃんとした選択だと思っています。

いま、あなたへ伝えたい事

もし、「こんな自分が相談していいのかな」 「もう少し整理できてからじゃないと…」

そう思っているなら、私はこう伝えたいです。

それができないから、相談するんです。

完璧じゃなくていい。 言語化できていなくていい。

むしろ、 そういう状態の人のために、私はこの仕事をしています。

一人で抱え込まなくていい。 一度、身を委ねてみてください。

遅いなんてことはありません。 これからの人生を整えるための「小さな始め方」は、 いつだって、ここからです。

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