ある二人の息子さんを持つお母さんのお話。
お会いしたのは下の息子さんがこの春に就職され、もうすぐお二人とも独立されるというタイミングでした。
これまでのことを振り返りながら、仕事や家事、子育てについていろいろとお話を伺いました。
そこで私は、こんな質問をしてみました。
「これからご自分のために、お金と時間が自由になるとしたら、何が一番したいですか?」
すると少し驚いた表情で、
「え、そんなこと考えたこともなかったです」
とおっしゃいました。
今までの人生は、ただひたすらお二人のお子さんを独立させることだけを考えて、仕事と家事に一生懸命。
贅沢はせず、ご自身のことはいつも後回し。
収支のお話を聞いても、その生き方がはっきりと伝わってきました。
私はこうお伝えしました。
「次にお会いするまでに、ご自分の心が喜ぶことを考えてみてください」
そして2回目にお会いした時。
大げさではなく、「別人かな?」と思うほど、印象が変わっておられました。
「自分のことを考えてもいいって言ってもらえて、楽しいことを考えるようになりました」
そう笑顔で話される姿が、とても印象的でした。
その後、ご本人の年金づくりや資産形成、そこに至るまでの保険の大切さも知っていただきました。
また、「変えたいけど変えられない」と頑なに思っておられたお仕事の環境についても、少しずつ行動を起こされるようになりました。
未来に向けて、少しずつ色々なことが整っていく。
その過程で、会うたびに笑顔が増えていくのを感じました。
この仕事を通じて、私が一番嬉しい瞬間。
それは、目の前の方が「自分の人生を大切にしていい」と気づき、前を向き始めるその瞬間に立ち会えることだと、改めて実感しています。

