子どもが蛇口をじゃーっと開けっぱなしにしたり、ティッシュを何枚も引き出して遊んでいたりすると、思わず「ああ、もったいない!」って言いたくなりますよね。
でも、実はそんなときこそが、お金の話をする、いちばんいいチャンス。
ただひとつだけ、気をつけてほしいのは、感情で叱らないこと。
「ダメでしょ!」ではなく、「実はね…」と、そっと話してあげてください。
水も、ティッシュも、何もしなくてもそこにあるように見えるけれど、本当は、ちゃんとお金がかかっているものです。
たとえば、お風呂。湯船いっぱいにお湯をためるには、だいたい200リットルの水が必要だと言われています。
2リットルのペットボトルで考えると、なんと100本分。
シャワーも、出しっぱなしにすると、1人で使うだけで2リットルの水が12本分くらいになります。
ここで、ちょっと想像してみましょう。
もし、コンビニで売っている2リットル150円のお水を使ってお風呂をためたとしたら1回溜めるのに、1万5千円。ひえ~。
シャワーでも12本分で1800円。
もちろん、実際はミネラルウォーターでお風呂に入っているわけはなく、水道代なので、こんな金額にはなりませんが。
でも、「生きていくって、こんなふうにお金がかかるんだ」というイメージは、とても持ちやすくなります。
本やイラストを使うのも、いい方法です。水や電気がどれくらい使われているかが、絵でわかると、子どもは「えっ、こんなに!?」と、目を丸くします。
始めて一人暮らしをした時に、私も水道光熱費の額に、けっこう驚きましたが、あれですあれ。
あるいは、先月と今月の水道代や電気代を、一緒に見比べてみるのもおすすめです。
「どうしたら、少なくできるかな?」「ここ、使いすぎてたかもね」そんな会話だけで十分です。
こうしたやりとりを重ねていくと、子どもは少しずつ気づいていきます。
水も、電気も、ティッシュも、勝手にわいてくるものじゃないということ。
お父さんやお母さんが働いて、やっと使える、限りあるものだということ。
それがわかると、自然と「大切に使おう」「ありがとうって思おう」そんな気持ちが芽生えてきます。
トイレットペーパーを使うのが資源的にもお金的にももったいないから、山に生えている葉っぱを代用しましょうというのとは、言いたいことがちょっと違います(笑
現代において人として豊かに暮らす、生きるには、必ずと言ってお金が必要です。
お金も、資源も、どちらも無限ではありません。だからこそ、感謝しながら、考えながら使う。
その心を育てることが、私は、いちばんの「お金の教育」だと思っています 。
