お金のスキルとして必要なお金の稼ぎ方、貯め方、守り方、そして近年多くの人が興味を持っている増やし方・・・
これらのリテラシーは必要ですが、大人でも意外と意識していないのが「使い方」ではないでしょうか。
大人でも時として無計画にお金を使ってしまって困窮したり、感情を押さえられずに後で「しまった・・・」と衝動買いをしてしまったりと後悔するようなお金の使い方の経験は誰にでもあるかと思います。
おこづかいを渡すという事を、お金の教育の一環として、とらえるのであれば、是非「使い方」もぜひ親子で話し合ってみてください。
そう、ただ渡すだけではなく、使い方を考えるところまでが、お金の学びです。
私はおこづかいを3つの箱に分けて管理するという事をやっていました。
1:貯金の箱
2:自分の箱
3:サンクスボックス(なぜか英語w)
もらったおこづかいを、この3つにどう分けるか?を渡すときに一緒に考えるのです。
毎月、同じ金額でなくてもOKで、そのときどきで、変わってもいいんです。
では、それぞれの箱の意味をお話していきますね。
1: 貯金の箱
少し先の未来のために、コツコツためる箱です。
半年後、1年後、「いつか、何か欲しくなったときのために」そう声をかけてあげてください。
小さいうちは、「何を、いつ買う」まで考えるのは、まだ難しいですよね。それで十分です。
この箱は、実は、親にとっても心強い味方になります。
たとえば、「このゲーム、欲しい!」と言われたとき。
もし貯金が100円だったら、「1か月で200円まで増やしてみようか」「本当に欲しかったら、できるかな?」と、提案してみます。
あるいは、「2000円までためられたら、残りはお母さんが応援するよ」そんな約束も、いいですね。
そこまで貯められたなら、それはちゃんと努力した証。欲しい気持ちも、本物です。
買うかどうか迷ったときのひとつの目安にもなりますし、コツコツ続ける力も育ちます。
2:自分の箱
自分のために使う、お金の箱です。
おもちゃ。おやつ。文房具。「これが欲しい」と思って選ぶもの。
学校で使うものをおこづかいから出すのか、家で出すのか。そこも、事前に家族で決めておくと安心です。
親に買い与えてもらうよりも、自分の箱の中から買い物をする方が、「本当に必要なのか?」とよく考えるようになりますし、なんでも取りえず欲しがる事もなくなりました。
欲しければ数か月待つなり、お手伝いをして稼ぐなりするわけです。
そうして頑張って貯めたお金を「これに本当に使うの?」という思考が少しずつ育っていき、お金の価値も身についてくるように思います。
3:サンクスボックス
これは誰かのために使う、お金の箱です。
家族や仲のいいお友だちの誕生日プレゼントや小さな寄付。
「誰かを思う気持ち」を形にするお金です。
私は、お金は「ありがとう」と交換するものだと、子どもたちに伝えてきました。
この箱は、それを実感するための、とても大切な場所です。
「ありがとう」と言われて、嫌な気持ちになる人はいません。きっと、少しあたたかい気持ちになります。
お金は、誰かを笑顔にできる力を持っているという事を実感できるボックスです。
「来月はお祖母ちゃんと、お友だちのAちゃんが誕生日だし、プレゼントをあげたいから、今月は多めにサンクスボックスへ」という風に使っていました。
自分にとって感謝を伝えたい人、誕生日などを一緒に祝ってあげたい人・・・誰かを思って使う事のすばらしさを感じてもらえると思います。
娘たちは友人の発表会に招かれた時などは、小さな花のブーケや、ちょっとしたお菓子を用意して、「素敵だったよ~」と渡したりしていました。
こういう温かい気持ちのやり取りって、まわりまわって自分にも返ってくる。
誰かのためにという想いを、お金の教育を通じて体感してもらうためのボックスだと思います。
「来月は誰も誕生日もいないし~」というときは、当然このボックスにお金が振り分けられない事もあっても良し。
全ての「箱」への采配は、大人は口を出さない様、ただただ見守るというのがルールです。
渡したお金は、もう子どものもの。どう使うか、どう失敗するかも、大切な経験です。
ためる。自分で選ぶ。ありがとうを伝える。
この3つを、親子で一緒に考えてみてください。
おこづかいは、ただのお金ではなく、生き方を学ぶ小さな練習。
ゆっくり、丁寧に、育てていけたら素敵ですね 。
