4年生からのお金の勉強

インフレとデフレ

「インフレ」「デフレ」という言葉、ニュースなどでよく耳にしますよね。
でもいざ子どもに聞かれて説明するとなると・・・「なんとなくは分かるけど、説明はできない…」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、できるだけやさしく整理してみましょう。

インフレとデフレってなに?

まず言葉の意味から。インフレ(インフレーション)は、物の値段が少しずつ上がり続けていくこと。そして、値段が上がるということは、同じお金で買えるものが少なくなるということ。

つまり、「お金の価値が下がる」ということです。

一方、デフレ(デフレーション)は、物の値段が少しずつ下がり続けていくこと。同じお金でたくさん買えるようになるので、「お金の価値が上がる」という状態です。

インフレはどうして起きるの?

インフレは、景気がよいときに起こりやすくなります。景気がよくなると、

・お給料が増える
・買い物をする人が増える

という流れになりやすいんです。すると、「欲しい人(需要)」が増えるので、物の値段が上がっていきます。これがインフレです。

インフレが進みすぎるとどうなる?

インフレは、ある程度であれば悪いことではないのですが、行き過ぎると問題が起こります。なぜなら、

・材料費が上がる
・運ぶコストが上がる
・人件費が上がる

と、あらゆるものの価格が上がっていくからです。その結果、お給料が増えていない人は、生活が苦しくなってしまいます。

デフレはなぜ起きるの?

反対に、不景気のときはどうでしょう。

・買い物を控える人が増える
・商品が売れなくなる

すると、売る側は「少しでも買ってもらおう」と値段を下げます。こうして物の価格が下がっていくのが、デフレです。

デフレが続くとどうなる?

一見、「物が安くなるならいいんじゃない?」と思うのですが、実はそう単純ではないんです。物が売れないと、

・会社の利益が減る
・お給料が下がる

という流れになっていくので、「このままお給料が下がったらどうしよう?」と不安になりますよね。そしてお財布の紐をぎゅっと閉め、さらに買い物が減り、また価格が下がるという悪循環に陥ります。

このような悪循環を「デフレスパイラル」といいます。

ハイパーインフレってなに?

インフレが極端に進んだ状態を「ハイパーインフレ」といいます。

例えば、普通なら200円で買えるパンが、1万円出さないと買えないというような、異常な状態です。ここまでくると、その国の【お金の信用】がなくなってしまっています。

実際に、過去にハイパーインフレが起きた国では、とても大きな数字のお札が発行されました。有名な例では、100兆という単位のお札が使われたこともあります。

でもそれは「お金持ちになった」ということではなく、それだけ、物の値段が上がりすぎてしまった結果という事なんです。

大切なのは「バランス」

インフレもデフレも、どちらが良い・悪いという単純な話ではありません。

大切なのは、「行き過ぎないこと」。どちらもバランスが崩れると、生活に大きな影響が出てしまいます。

最後に

物の値段が変わるということは、その背景で「お金の価値」も変わっているということです。

普段の買い物の中でも、「最近ちょっと高くなったかな?」「前より安くなっているな」という小さな気づきが、お金を学ぶ第一歩になります。

ぜひ、お子さんと一緒に、身の回りの「値段の変化」に目を向けてみてくださいね。

ちなみに

【インフレ・デフレ】と【好景気・不景気】は混同されやすいので、何が違うのか?を簡単にお話すると

インフレややデフレは物価が上昇したり下落したりすることを指し、好景気不景気は、シンプルに言うとお金の循環が良いか、悪いかを指します。

インフレ(物価上昇)は通常、好景気(需要増・賃金増)の時に起こりやすく、お金の価値が下がりやすく、逆にデフレ(物価下落)は不景気(需要減・賃金減)の時に起こりやすく、お金の価値が上がります。

という風に連動した動きをするので、大人でも混同しやすくなってしまうわけですね。

不景気なのに物価が上がる一番最悪の状況の時は「スタグフレーション」と呼ばれるそうで、原油高や原材料高が原因となることが多いです。